長野旅行記〜A戸隠神社の奥社行ってきた(2010/5/29)

長野旅行記@分杭峠行ってきた

 


今回の旅行のスケジュールは運転者・E君に全て任せました。
連れていかれるその地名は分かるのですが、そこが一体どんな場所かは全て知らないままでした。

一日目の分杭峠、然り。


さて、二日目は「戸隠神社」です。
別の友人から写真を見せてもらった事はあります。でも僕は普通の神社だろうとタカをくくっていたのでした。

この日ほど、「写真で見るのと、行くのとでは大違い」を身に染みて知った事はありません。



根城の小諸の山小屋から高速を北上して1時間、信濃町ICから一般道を30分程度の距離です。
(ただし、E君の運転はテクニカル&かな〜り速いので参考にはならないかも)

長野市街を抜けて南から行くルートは迷いそうだったので、北側から攻める方を取りました。これ、正解。


 

鳥居の前に立って、僕はこれからどこに連れていかれるのか分かりました。

    「こっちの世界ではない、あっちの世界」です。

だって向こうが見えない〜(;゚Д゚)

どこまでも直線!後で調べたら奥社までの距離は1.8キロだそうです。
東京競馬場の直線を一往復半してまだ余る距離じゃあないですか!
よくもまぁ、こんな道を造ったもんだなあ。

    しかし鳥居から見るに道は平坦だし、まっいっか〜

などといつものお気楽姿勢で臨んだ僕はバカなのほほん野郎でした。
この先、運動不足な僕に神が与え給う試練が、地獄の坂路調教が待っていようとは思いもしなかったのです。
 
   
   

「随神門」の右大臣像と左大臣像は、どちらが右でどちらが左なのでしょう。
雛祭りで人形を飾る際も向かって右側が「左大臣」ですし、右にいるのが左大臣なんでしょうね。
ヒゲの生えている方が「年上=偉い=左大臣」と言われています。でも二人ともヒゲ、生えてるじゃん(笑)!

Wikiによると、戸隠神社は元々は「戸隠山勧習院顕光寺」という名で、天台密教や真言密教と神道による
神仏混淆の修験地だったそうです。それが明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈運動により
「神社」になったのです。

「随神門」もそれ以前は仁王像が鎮座されていたのですが、今の「右大臣・左大臣像」に置き換えられて
しまいました。

その「仁王像」は、いつの時代に誰によって彫像されたものなのか、神社移行期に壊されてしまったのか、
どこかへ移転して余生を送っている(?)のか…。これもネットで調べた範囲では分かりませんでした。
現存しているならそれなりの記録があるはずですし、どうやら期待薄のようです。

     国の重要文化財、もしかしたら国宝級かも。壊されたとしたら、もったいない事したなぁ〜


以前に映像でアフガニスタンのイスラム原理主義集団がバーミヤン石仏を破壊した跡を見ましたが、
国や場所を問わず、権力が宗教思想と融合したり、政治の手段にするとロクな事はないようです。
 
     
 
僕はこの参道がどのくらいの長さなのか、という簡単な予備知識も持たずに来てしまったのです。
E君からは往復2時間かかるらしいとしか聞いていませんでした。
片道1時間…もうそのくらいは歩いているぞ…いえいえ、それは気のせいですから。

だんだん斜度が険しくなる参道を、

   「あそこまで行けば終点が見えるはずだ。」

と、自分を励ましながら登ったのです。
しかし登っても登っても先が見えないじゃないですか!
やがて

   「まだあるの〜!?」

という悲鳴に変わりました。普段仕事で鍛えているE君は平気な顔をしてスタスタ登って行きます。
パソコン講師なんぞしている引きこもりデブは、もはや「登る」のではなく、「足を前に運ぶ」作業で
精一杯です。

そしてやっと社務所らしき建物が見えてきました。
これが社務所でなく、まだ先があったのなら、僕はどうなっていたか分かりません。いやホント。
   

奥社に記帳があったので住所と名前と職業を書いておきました。
職業に「パソコンインストラクター」って書いたら、E君に

   「普通、そこまで詳しく書かないんじゃネ?」

とか言われて(笑)。別にいいじゃんよー

奥社でいつもの祈願をして参りましたよ。

   「僕に関わる全ての人が健康でありますように」

で、なぜか韓国の哨戒船沈没事件の事を思い出して

   「朝鮮半島で戦争が起きませんように」


朝鮮半島は20世紀のイデオロギー戦争の影響を未だに引きずっています。
人類にとって、いわば残してしまった宿題であり、一刻も早く消化するべき場所とも言えます。

いつまで経ったら人間は殺しあうのを止められるのでしょうか。
神様から見れば愚かしいにも程があるでしょうね。
 

それでも蕎麦は美味かった〜温泉浸かって戸隠蕎麦♪(^¬^)ノ

 

登りでヨタヨタになった脚では、帰りの下りも楽ではありませんでした。
これから奥社へ向かう人達が、僕の横を続々すれ違って行きます。
中には僕より運動に向きそうにない体格の方(失礼)もいらっしゃいましたよ。大丈夫かい?

再び随神門を通過した頃、行き違うおじいさんに

    「まだ先はありますか」

と聞かれました。わかる、わかるよその不安。

    「おじいさんは僕より人生の先輩ですが、奥社へ向かう道では僕が先輩ですよ」( ̄ー ̄)

などとアホな優越感を感じたりして。

    「まだ先はうんとありますよぉ」

なぜか脚が少し軽くなりました(笑)。

奥社への往復でヘバりにヘバった僕ですが、

    「温泉入って蕎麦食べる」

という次のスケジュールに、まさにオアシスを感じました。
やはり疲れた身体を癒すのは温泉しかありませんよね〜

目指すのは「戸隠・神告げ温泉」です。戸隠神社の「中社」横の道をずっと行ったところにあります。


中に入ると自販機があって、ここで温泉の入場券を購入するシステムになっていました。
え、お蕎麦とセットになってる券を買うと少し安くなるって?じゃ、それいってみよう。

温泉に入って生き返りましたぁ〜(〃▽〃)

そして今日の主役登場♪
 
 

戸隠は蕎麦でも有名ですから、この店の他にもお蕎麦を食べさせてくれる場所はあります。
別に食べ比べをした訳でもありませんから断定はできません。

    それでも多分、ここが一番美味い!

僕はここで人生ベストワンの蕎麦に出会いましたよ。
これぞ戸隠神社に参拝した霊験じゃあ〜りませんか(おいおい)。一回で大当たりを引いた気分でした。

僕があまりにも「美味い美味い」と一口毎に言いながら食べたせいか、
お店の方が機嫌良く話してくれたことには、仕入れにくい質の高い蕎麦の実を、業者の方に無理を言って
回してもらって提供しているのだとか。

蕎麦のようなシンプルな料理を、同業他社が多い場所で品質を守っていく苦労を察します。
こういうお店を守るのに、食べるだけの僕らが出来るのはやはり「食べに行くこと」だけです。
どうぞ、この記事を読んだ方が戸隠に行かれた際は「戸隠・神告げ温泉」に足を運んで下さい。

そしてもう一軒、他の蕎麦屋さんにハシゴしましょう。
僕なら三軒はイケます(笑)。

天ぷら盛り合わせの中に「リンゴの天ぷら」を発見。

僕はどんな商売でも、お客さんへ「サプライズの提供」が必要だと思います。
ですから、こういうアクセントを見つけると「萌え」が胸に来るのです。
                                            (*^Д^`)モエモエキュ〜ン♪



戸隠は僕にとって非常にインパクトのある場所でした。
蕎麦を食べに来るならともかく、奥社に行く為に来る事は多分もう無いでしょうなぁ〜

参道を歩いたおかげで生じた筋肉痛は、千葉に帰るまで消えませんでした。(´Д`)




この後、軽井沢にちょっと寄って今日の日程は終了です。
 
   
inserted by FC2 system